観戦記2013:ゼロックススーパーカップ2013(2月23日)
2013年2月24日 スポーツ コメント (2)
■ 開戦前夜のお祭り騒ぎ
Jリーグ開幕を翌週に控え、毎年恒例のJリーグ王者と
天皇杯王者が対戦する「ゼロックススーパーカップ2013」を観戦。
筆者の応援する川崎フロンターレは、今まで出場資格を得たこと
がなく、今までは良くてテレビ観戦であった。しかし、昨年から開催
された各クラブのマスコットとスタジアムグルメを一堂に会するという
催しを契機に足を運ぶようになった。また、今年はゆうすけ君やオワタ
君も行くという話があったのも大きかったかも。
<食と美?の祭典>
開場とともに解放されたスタジアムグルメ広場は昨年の1か所集中から、
2か所集中に分散化し、導線なども含めて比較的スペースができたと思う。
筆者は事前にラインナップを把握したうえで、ある程度のレベルでは戦術的
に、それ以上に感情的に列に並んでは美味い物を口に運んでいた。
クラブによってはまだ美味い物を隠しもってる可能性が高いのだが、それに
しても美味しいグルメにありつけた。
マスコットは昨年がJ1だけであったのだが、今回はJ2からもマスコットたち
が大集合。ピッチで全員集合しただけでなく、コンコースに出てグリーティング
を行っていた。スタジアムや地元でしか見れない貴重な機会であったので、
非常にテンションも高かった。多くのサポーターがマスコットと触れ合ったり、
写真に収めていたのは、コミケのコスプレ広場にも近い雰囲気であった。
スタジアムグルメとマスコットは老若男女がスタジアムに足を運ぶことが
できるJリーグ独自の文化であるとともに、世界に誇れるストロングポイントだと
思う。もちろんスタジアムに足を運ぶ私が何よりも楽しみにしてることでもある。
こうした取り組みを通じて、さらに多くの人に知ってもらえることだと考えている。
■ 王者同士の対戦の中で感じたこと
昨年、川崎は柏と広島に1勝もできなかった。さらに、来週開幕のJリーグに
おいては柏と開幕戦を迎えることもあって、上記のお祭り気分はありつつも、
この試合は少し集中して見ていた。
序盤の試合展開は柏が主導権を握っていた。広島の最終ラインから中盤・
前線への縦のボール展開を柏がしっかりと抑え込み、ショートカウンター気味
に広島陣内に送り込む流れが何度か見られた。特に真ん中は柏のキャプテン
大谷が非常に厳しい寄せを見せており、良い潰しを見られていた。
柏は工藤と新戦力のクレオによる2トップであるが、攻撃の際はシャドー気味
でレアンドロ・ドミンゲスが入ってくるのが特徴的。その後、改めて感じた佐藤
寿人と同様に守る側としては嫌な動きをしているのだと思う。それでも広島の
両WBや最終ラインがよく戻り、守っていたという印象が強い。
序盤こそ攻めの形が作れなかった広島は、ピッチを広く使った攻撃で徐々に
相手陣内への脅威を見せ始めた。石川・清水の両WBの思いっきりの良さ、
そして相手の守備網を青山が上手く外しだしたのが見て取れた。客観的に
見て、広島のサッカーにおける青山の重要性の高さを認識した。
先制点は広島。これは本当にゴラッソ。左からのクロスからバックヘッドを
経由したところを佐藤寿人がボレーシュート。ゴール右上ギリギリにねじ込む
ようなスーパーゴールだった。コレには広島側も含めて「おおお」の大歓声。
コレは本当に良いものを見た。
前半はこの1点から広島が盛り返し、柏陣内に攻め込む場面が増えていき、
そのままハーフタイムへ。
後半に入ってからもペースは広島。柏の菅野の好セーブにあったが、寿人の
バイシクルなども惜しいシーンも見られた。
後半、1つ私が印象に残ったのは広島の繋ぎ。得点にこそ繋がらなかったが、
広島は数分間、最終ラインから前線まで1度もボールを奪われることなく、パス
を細かく繋ぎ倒してシュートに持っていった場面があった。
川崎の風間監督はあくまで極論であるが、ボールを奪わなければ守備しなくて
もよいということを述べていたが、まさにこういうことなのだと思う。これは予備
動作も含めた広島の選手たちの「動きだし」と、柏のフィジカル的に激しくいか
れても簡単に倒れない「強さ」、そして厳しい寄せもいなせる「外す」動きなのだ
と思う。風間監督が目指す水準に達するにはこの3点が同様に重要なのだと
感じたりもした。
それでも終盤は広島はなかなかボールをキープできず、柏の攻勢が続いた。
セットプレイでの見せ場が多かったが、クロスを送ってゴール前に迫る場面は
何度も見られた。そうした攻撃に対して、広島が何とか受け切れて跳ね返して
いたのは流石王者と言ったところなのだろう。
試合は1-0で広島が勝利。
ロースコアであったが、激しさが垣間見える試合だったと思う。
<開幕戦に向けて>
柏は前週のちばぎんカップに比べて非常に守備には守れていたと思うが、
得点は奪えてない。とはいえ、怖さはあるわけで、ブラジル人トリオのクオリティ
の高さはいわずもがな、我々との対戦時はそう簡単は行かないだろう。
まず、鍵となるのは、柏の激しい寄せに対して、いかにボールを保持し、
奪われないのかということになる。また、攻め込まれた時にいかに跳ね返して
いくのか。そして攻めていく際に、どのように突破していくのか。栃木戦で封じ
込まれてしまった左右からのワイドな攻撃、そして中盤の飛び出しといった
引き出しを多く見せてゴールネットを揺らしてほしい。
祭りは終わった。次週、シーズン開幕。
Jリーグ開幕を翌週に控え、毎年恒例のJリーグ王者と
天皇杯王者が対戦する「ゼロックススーパーカップ2013」を観戦。
筆者の応援する川崎フロンターレは、今まで出場資格を得たこと
がなく、今までは良くてテレビ観戦であった。しかし、昨年から開催
された各クラブのマスコットとスタジアムグルメを一堂に会するという
催しを契機に足を運ぶようになった。また、今年はゆうすけ君やオワタ
君も行くという話があったのも大きかったかも。
<食と美?の祭典>
開場とともに解放されたスタジアムグルメ広場は昨年の1か所集中から、
2か所集中に分散化し、導線なども含めて比較的スペースができたと思う。
筆者は事前にラインナップを把握したうえで、ある程度のレベルでは戦術的
に、それ以上に感情的に列に並んでは美味い物を口に運んでいた。
クラブによってはまだ美味い物を隠しもってる可能性が高いのだが、それに
しても美味しいグルメにありつけた。
マスコットは昨年がJ1だけであったのだが、今回はJ2からもマスコットたち
が大集合。ピッチで全員集合しただけでなく、コンコースに出てグリーティング
を行っていた。スタジアムや地元でしか見れない貴重な機会であったので、
非常にテンションも高かった。多くのサポーターがマスコットと触れ合ったり、
写真に収めていたのは、コミケのコスプレ広場にも近い雰囲気であった。
スタジアムグルメとマスコットは老若男女がスタジアムに足を運ぶことが
できるJリーグ独自の文化であるとともに、世界に誇れるストロングポイントだと
思う。もちろんスタジアムに足を運ぶ私が何よりも楽しみにしてることでもある。
こうした取り組みを通じて、さらに多くの人に知ってもらえることだと考えている。
■ 王者同士の対戦の中で感じたこと
昨年、川崎は柏と広島に1勝もできなかった。さらに、来週開幕のJリーグに
おいては柏と開幕戦を迎えることもあって、上記のお祭り気分はありつつも、
この試合は少し集中して見ていた。
序盤の試合展開は柏が主導権を握っていた。広島の最終ラインから中盤・
前線への縦のボール展開を柏がしっかりと抑え込み、ショートカウンター気味
に広島陣内に送り込む流れが何度か見られた。特に真ん中は柏のキャプテン
大谷が非常に厳しい寄せを見せており、良い潰しを見られていた。
柏は工藤と新戦力のクレオによる2トップであるが、攻撃の際はシャドー気味
でレアンドロ・ドミンゲスが入ってくるのが特徴的。その後、改めて感じた佐藤
寿人と同様に守る側としては嫌な動きをしているのだと思う。それでも広島の
両WBや最終ラインがよく戻り、守っていたという印象が強い。
序盤こそ攻めの形が作れなかった広島は、ピッチを広く使った攻撃で徐々に
相手陣内への脅威を見せ始めた。石川・清水の両WBの思いっきりの良さ、
そして相手の守備網を青山が上手く外しだしたのが見て取れた。客観的に
見て、広島のサッカーにおける青山の重要性の高さを認識した。
先制点は広島。これは本当にゴラッソ。左からのクロスからバックヘッドを
経由したところを佐藤寿人がボレーシュート。ゴール右上ギリギリにねじ込む
ようなスーパーゴールだった。コレには広島側も含めて「おおお」の大歓声。
コレは本当に良いものを見た。
前半はこの1点から広島が盛り返し、柏陣内に攻め込む場面が増えていき、
そのままハーフタイムへ。
後半に入ってからもペースは広島。柏の菅野の好セーブにあったが、寿人の
バイシクルなども惜しいシーンも見られた。
後半、1つ私が印象に残ったのは広島の繋ぎ。得点にこそ繋がらなかったが、
広島は数分間、最終ラインから前線まで1度もボールを奪われることなく、パス
を細かく繋ぎ倒してシュートに持っていった場面があった。
川崎の風間監督はあくまで極論であるが、ボールを奪わなければ守備しなくて
もよいということを述べていたが、まさにこういうことなのだと思う。これは予備
動作も含めた広島の選手たちの「動きだし」と、柏のフィジカル的に激しくいか
れても簡単に倒れない「強さ」、そして厳しい寄せもいなせる「外す」動きなのだ
と思う。風間監督が目指す水準に達するにはこの3点が同様に重要なのだと
感じたりもした。
それでも終盤は広島はなかなかボールをキープできず、柏の攻勢が続いた。
セットプレイでの見せ場が多かったが、クロスを送ってゴール前に迫る場面は
何度も見られた。そうした攻撃に対して、広島が何とか受け切れて跳ね返して
いたのは流石王者と言ったところなのだろう。
試合は1-0で広島が勝利。
ロースコアであったが、激しさが垣間見える試合だったと思う。
<開幕戦に向けて>
柏は前週のちばぎんカップに比べて非常に守備には守れていたと思うが、
得点は奪えてない。とはいえ、怖さはあるわけで、ブラジル人トリオのクオリティ
の高さはいわずもがな、我々との対戦時はそう簡単は行かないだろう。
まず、鍵となるのは、柏の激しい寄せに対して、いかにボールを保持し、
奪われないのかということになる。また、攻め込まれた時にいかに跳ね返して
いくのか。そして攻めていく際に、どのように突破していくのか。栃木戦で封じ
込まれてしまった左右からのワイドな攻撃、そして中盤の飛び出しといった
引き出しを多く見せてゴールネットを揺らしてほしい。
祭りは終わった。次週、シーズン開幕。
コメント
>後半、1つ私が印象に残ったのは広島の繋ぎ。得点にこそ繋がらなかったが、広島は数分間、最終ラインから前線まで1度もボールを奪われることなく、パスを細かく繋ぎ倒してシュートに持っていった場面があった。
ありましたね。こういう場面。マイチームを褒めるのはアレなんですが、広島のチームとしての成熟を感じた瞬間でした。
広島は、去年こそ川崎に対して2勝しましたが、それ以前はずっと川崎にカモにされていました。だから、まだまだ川崎に対して苦手意識が残っています。
リーグ戦で相まみえることを楽しみにしています(笑)。
普段は自分のチームのことで精いっぱいなので、俯瞰して見る機会がなかったので今回の観戦は改めて勉強になりました。
広島との対戦、私も楽しみにしています。このようなチームにどう戦えるかが1つの目標になるかと思っております。