まったくもって怪しいものではござらぬ
2012年5月3日 映画
異動してないのに担当変更とか部内事務に追われて異動なみに
バタバタした1ヶ月でした。連休は落ち着いて過ごしたいです。
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AKB0048見た。0048がホバーボード的なサムシングに乗りながら、
歌っている姿を見て、マイク・サウンダース13世を想起したりする。
どう転がしていくんだろうね。岡田磨里氏が脚本でもあるので私的に
恋愛や人間関係を綿密に織り込んでいく(加えて、さじ加減も好み)
ど直球な話が良かったけど、それならアニメじゃなくてドラマがよい。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
映画の話
◇「ももへの手紙」
29日(木)@新宿ミラノ2。ナギPさんと一緒に見てまいりました。
◇映画「ももへの手紙」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=hpzecZnRI44
------------------------------------------------
宮浦ももは母と東京から瀬戸内海にある汐島に引っ越してくる。
彼女の手には喧嘩したまま仲直りすることなく亡くなった父が
残した書きかけの手紙が。。手紙は「ももへ」としか書かれて
いない。亡き父への思いを引きずったまま、ももの島での生活
は始まる。そんな中、ももは家の屋根裏の物音や声に気付く。。
-------------------------------------------------
◇雑感1:作品(物語全般)について
沖浦監督といえば『人狼』あるいは押井作品周りで活躍されている方。
筆者も馴染みのある作り手ではあるが、ここまでハートウォーミングな
作品を手掛けてくるとは。個人的には「意外」な印象を受けた次第です。
物語全般については、予告編にも出ている妖怪(正確にいえば異なる)を
除けば実写映画でも良いかなと思わぬでもない。少女の内面的成長を描く
というのであれば、舞台実際の空気感および等身大のヒロインを撮ること
のほうが自然ではないか、と。ただし、アニメーションだからこそできる
表現等はしっかりとあったので、良いと思います。
物語の進め方はツッコミたくなる流れもありつつももちろん良いところあり、
説明に丁寧さもあったので、IG作品であることも考えるとポジティブに評価
できるところが多かったと思います。
一方「丁寧さ」の反面、表題にもなる手紙をめぐる情報の与え方はもう少し
ゆっくりでも良かったかも。また、物語の推進にはならなかったが島での祭
のこと等は説明あっても良かったかな。オリジナル作品ということもあって、
いかに見る側に全体像等を伝えていくのかを改めて考えさせられました。
ただし、ネタバレになるので多くは書きませんが、個人的には物語における
登場人物や島の立ち位置などを意識させるモノの描写などは非常に良かった
なとも思いました。見終わったときに「なるほどね」と思う仕掛けでした。
◇雑感2:キャラクターおよびキャスティングについて
主人公・ももは妖怪との接点以外では特殊さを出さず「普通さ」を感じさせて
いたと思う。ももを演じた美山花恋さんは少しキャラの年齢よりは上だったが、
漏れてくるような感嘆表現には声優さんとは違った魅力があったかなと思った。
母親役の優香さんも良かったです。繊細さという点では、実はもも以上に
難しい役どころではないかと思ったのですが謎のフィット感(笑)でした。。
上2人が特にそうですが沖浦監督のらしいキャラだとこうしたキャスティングが
良いのかもしれませんね。逆に妖怪キャラの3人の顔ぶれをみるとなおさら。。
◇雑感3:内・外・縁側の視点
最後、個人的に感じた一視点について。これから見られる方がいらっしゃれば、
ご参考になればと。本作は「内」と「外」の概念を時折、感じさせる内容だと
思わされました。もも本人の抱える「内」と島という「外」がどのような変化
していくのか、そこは物語を追っていくうえで1つ注目して見ると面白いかも。
そして、ももと島の世界の間にいた妖怪たちは言うなれば縁側のような存在で
あったのかもしれないと思いました。外と内を明確にもたない、縁側のような
空間は日本建築独特の作りであるというのは何かの読み物で読んだことがあり
ます。昔ながらの家づくりが多く登場する本作を見ていて、強く感じました。
バタバタした1ヶ月でした。連休は落ち着いて過ごしたいです。
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AKB0048見た。0048がホバーボード的なサムシングに乗りながら、
歌っている姿を見て、マイク・サウンダース13世を想起したりする。
どう転がしていくんだろうね。岡田磨里氏が脚本でもあるので私的に
恋愛や人間関係を綿密に織り込んでいく(加えて、さじ加減も好み)
ど直球な話が良かったけど、それならアニメじゃなくてドラマがよい。
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映画の話
◇「ももへの手紙」
29日(木)@新宿ミラノ2。ナギPさんと一緒に見てまいりました。
◇映画「ももへの手紙」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=hpzecZnRI44
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宮浦ももは母と東京から瀬戸内海にある汐島に引っ越してくる。
彼女の手には喧嘩したまま仲直りすることなく亡くなった父が
残した書きかけの手紙が。。手紙は「ももへ」としか書かれて
いない。亡き父への思いを引きずったまま、ももの島での生活
は始まる。そんな中、ももは家の屋根裏の物音や声に気付く。。
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◇雑感1:作品(物語全般)について
沖浦監督といえば『人狼』あるいは押井作品周りで活躍されている方。
筆者も馴染みのある作り手ではあるが、ここまでハートウォーミングな
作品を手掛けてくるとは。個人的には「意外」な印象を受けた次第です。
物語全般については、予告編にも出ている妖怪(正確にいえば異なる)を
除けば実写映画でも良いかなと思わぬでもない。少女の内面的成長を描く
というのであれば、舞台実際の空気感および等身大のヒロインを撮ること
のほうが自然ではないか、と。ただし、アニメーションだからこそできる
表現等はしっかりとあったので、良いと思います。
物語の進め方はツッコミたくなる流れもありつつももちろん良いところあり、
説明に丁寧さもあったので、IG作品であることも考えるとポジティブに評価
できるところが多かったと思います。
一方「丁寧さ」の反面、表題にもなる手紙をめぐる情報の与え方はもう少し
ゆっくりでも良かったかも。また、物語の推進にはならなかったが島での祭
のこと等は説明あっても良かったかな。オリジナル作品ということもあって、
いかに見る側に全体像等を伝えていくのかを改めて考えさせられました。
ただし、ネタバレになるので多くは書きませんが、個人的には物語における
登場人物や島の立ち位置などを意識させるモノの描写などは非常に良かった
なとも思いました。見終わったときに「なるほどね」と思う仕掛けでした。
◇雑感2:キャラクターおよびキャスティングについて
主人公・ももは妖怪との接点以外では特殊さを出さず「普通さ」を感じさせて
いたと思う。ももを演じた美山花恋さんは少しキャラの年齢よりは上だったが、
漏れてくるような感嘆表現には声優さんとは違った魅力があったかなと思った。
母親役の優香さんも良かったです。繊細さという点では、実はもも以上に
難しい役どころではないかと思ったのですが謎のフィット感(笑)でした。。
上2人が特にそうですが沖浦監督のらしいキャラだとこうしたキャスティングが
良いのかもしれませんね。逆に妖怪キャラの3人の顔ぶれをみるとなおさら。。
◇雑感3:内・外・縁側の視点
最後、個人的に感じた一視点について。これから見られる方がいらっしゃれば、
ご参考になればと。本作は「内」と「外」の概念を時折、感じさせる内容だと
思わされました。もも本人の抱える「内」と島という「外」がどのような変化
していくのか、そこは物語を追っていくうえで1つ注目して見ると面白いかも。
そして、ももと島の世界の間にいた妖怪たちは言うなれば縁側のような存在で
あったのかもしれないと思いました。外と内を明確にもたない、縁側のような
空間は日本建築独特の作りであるというのは何かの読み物で読んだことがあり
ます。昔ながらの家づくりが多く登場する本作を見ていて、強く感じました。
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