本日は新宿ピカデリーで映画「マネーボール」を鑑賞してきた。
CS~日シリとポストシーズンの熱戦を見て、野球熱が高まっていた
ことも大きかった。大盛況で午前中の段階で夕方までの回が満席。
◇予告編:「マネーボール」
http://www.youtube.com/watch?v=4cn-GMnMzt4
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主人公のビリー・ビーン(ブラッド・ピッド)はアスレチックスのGM。
01年のアスレチックスは地区シリーズでヤンキースに2勝3敗で敗退する。
その年のオフ、主力選手のデーモン、ジオンビー、イズリングハウゼンの
3選手がFAで退団し、他球団に移籍が決定。金銭的な余裕もなく、彼らの
穴をいかに埋めるかで頭を悩ますビリーは交渉に訪れたインディアンズで
助言をするピーターに出会うことになる。。
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実際にアスレチックスにおいて「マネーボール理論」を軸に強化を進めた
ビリー・ジーンの実在の物語をもとに作成された作品。制作陣は昨年度の
アカデミー賞候補に名を連ねた『ソーシャルネットワーク』のスタッフ。
野球映画ということで『メジャーリーグ』シリーズのように試合描写で
興奮するといった内容を期待されがちだと思われるが、実際の本作では、
ベンチ外の裏方であるビリーを中心に描いていることから試合の模様は、
ほとんど描かれていない。
そういった意味では、物足りなさも感じたりする内容ではないかと思われる。
また、ピーターによる分析等に対する説明不足で「マネーボール」に対する
理解もぼんやりとしたものしか得られないのではないか、と指摘されるかも。
ただ、この作品の本質は、スペクタルな試合やマネーボール理論ではなく
「野球界の常識に挑んだ若きGMの挑戦」なのだと考えている。だから、
ビリーが悩み、苦しみ、そしてチームに対する思いを伝えていく姿という
のは個人的には良かったと思う(ちなみに離れて暮らす娘がカワイイ)。
また、本作ではプロスポーツにおける「GM」という職業に焦点を当てた点も
注目できる点だろう。本作では、オーナーも登場するが、彼はあくまでも、
「経営」の責任者。チームの「強化」責任者はビリーが取り仕切っている。
日本だとここら辺が曖昧なので、こうした関係性も少し新鮮にみえたりも。。
余談だが、映画やアニメになった「もしドラ」の主人公・みなみが志向した
「マネジャー」の役割は、言うなれば「GM」に近いのだと思う。いかんせん
高校野球は戦力補強はできなかったため、チーム力の底上げを図っていった
ということになる。みなみがマネジメントの中で「画期的な」取組を行おう
と取り組んだが、本作であれば「マネーボール理論」がまさにそれかも。。
(ビリーはドラッガーでいう、イノベーションを起こしたことになるのか?)
少し野球の話になるが、本作のようなことと日本は全く別なのかといえば、
そんなことはないと思う。こうした取組は、野村克也監督が率いた南海や
ヤクルトを連想させるものであった。ノムさんが両チームにおいて金銭・
戦力的に劣るチームを、徹底したスカウティングとチーム戦術の徹底する
ことによって勝利を掴んでいる。また、ビリーが大物選手の代わりに他球団
では戦力外となっていた選手を特徴を生かして戦力としていったが、これも
野村再生工場もそれに近い。
マネーボールにしろ、野村野球にしてもノムさん風にいうと「弱者の野球」
ではあるのだが、同時に野球というスポーツの奥深さを新たに伝える契機に
なったのではないかと思う。映画の冒頭でミッキー・マントルの言葉である
「人は野球に夢を求める。その野球の奥の深さには、いつも驚かされる。」
というのは、まさに本作のテーマそのものだと思う。。
娯楽作としてはイマイチですが、野球好きとしてはまぁ見てもいいのでは?
ああ、そういえば、ゆうすけ君は「もしドラ」読んだの?、というオチ。
CS~日シリとポストシーズンの熱戦を見て、野球熱が高まっていた
ことも大きかった。大盛況で午前中の段階で夕方までの回が満席。
◇予告編:「マネーボール」
http://www.youtube.com/watch?v=4cn-GMnMzt4
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主人公のビリー・ビーン(ブラッド・ピッド)はアスレチックスのGM。
01年のアスレチックスは地区シリーズでヤンキースに2勝3敗で敗退する。
その年のオフ、主力選手のデーモン、ジオンビー、イズリングハウゼンの
3選手がFAで退団し、他球団に移籍が決定。金銭的な余裕もなく、彼らの
穴をいかに埋めるかで頭を悩ますビリーは交渉に訪れたインディアンズで
助言をするピーターに出会うことになる。。
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実際にアスレチックスにおいて「マネーボール理論」を軸に強化を進めた
ビリー・ジーンの実在の物語をもとに作成された作品。制作陣は昨年度の
アカデミー賞候補に名を連ねた『ソーシャルネットワーク』のスタッフ。
野球映画ということで『メジャーリーグ』シリーズのように試合描写で
興奮するといった内容を期待されがちだと思われるが、実際の本作では、
ベンチ外の裏方であるビリーを中心に描いていることから試合の模様は、
ほとんど描かれていない。
そういった意味では、物足りなさも感じたりする内容ではないかと思われる。
また、ピーターによる分析等に対する説明不足で「マネーボール」に対する
理解もぼんやりとしたものしか得られないのではないか、と指摘されるかも。
ただ、この作品の本質は、スペクタルな試合やマネーボール理論ではなく
「野球界の常識に挑んだ若きGMの挑戦」なのだと考えている。だから、
ビリーが悩み、苦しみ、そしてチームに対する思いを伝えていく姿という
のは個人的には良かったと思う(ちなみに離れて暮らす娘がカワイイ)。
また、本作ではプロスポーツにおける「GM」という職業に焦点を当てた点も
注目できる点だろう。本作では、オーナーも登場するが、彼はあくまでも、
「経営」の責任者。チームの「強化」責任者はビリーが取り仕切っている。
日本だとここら辺が曖昧なので、こうした関係性も少し新鮮にみえたりも。。
余談だが、映画やアニメになった「もしドラ」の主人公・みなみが志向した
「マネジャー」の役割は、言うなれば「GM」に近いのだと思う。いかんせん
高校野球は戦力補強はできなかったため、チーム力の底上げを図っていった
ということになる。みなみがマネジメントの中で「画期的な」取組を行おう
と取り組んだが、本作であれば「マネーボール理論」がまさにそれかも。。
(ビリーはドラッガーでいう、イノベーションを起こしたことになるのか?)
少し野球の話になるが、本作のようなことと日本は全く別なのかといえば、
そんなことはないと思う。こうした取組は、野村克也監督が率いた南海や
ヤクルトを連想させるものであった。ノムさんが両チームにおいて金銭・
戦力的に劣るチームを、徹底したスカウティングとチーム戦術の徹底する
ことによって勝利を掴んでいる。また、ビリーが大物選手の代わりに他球団
では戦力外となっていた選手を特徴を生かして戦力としていったが、これも
野村再生工場もそれに近い。
マネーボールにしろ、野村野球にしてもノムさん風にいうと「弱者の野球」
ではあるのだが、同時に野球というスポーツの奥深さを新たに伝える契機に
なったのではないかと思う。映画の冒頭でミッキー・マントルの言葉である
「人は野球に夢を求める。その野球の奥の深さには、いつも驚かされる。」
というのは、まさに本作のテーマそのものだと思う。。
娯楽作としてはイマイチですが、野球好きとしてはまぁ見てもいいのでは?
ああ、そういえば、ゆうすけ君は「もしドラ」読んだの?、というオチ。
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