THE IDOLM@STER #11「期待、不安、そして予兆」
2011年9月25日 アニメ・マンガ12話の感想を書く前に、おそらく13話までの流れを想定すると
書いておく必要があると感じたので、先に前週の感想を取りまとめ。。
オムニバス形式で展開されていた本作であるが、#11-#13の3話は
春香たちを中心に765プロでのライブに向けた取組みを描いている。
次週13話で1クール目が終わることから、1クール目のフィニッシュ
と2クール目への展望をいかに提示できるか、注目されるところだ。
◇アイマスの「アイコン」としての天海春香
11話でクローズアップされたのは春香さん。本エピソードを見てて
天海春香というキャラクターにアイマスという作品を支える理念の
象徴=「アイコン」としての役割を垣間見た(ただし「アイコン」
であることは決して「人気」があるというわけではないので)。。
筆者の考えるアイマスの理念については、最近だと放送開始前に
書き連ねた「2011年のアイドルマスター」(注1)でムーブメント
における「競争」ではなく「協働」という側面を取りあげたように、
「競い合うこと」よりも「みんなで頑張る」ことが強調されている。
11話で象徴的だったのは、ダンスのコンビネーション部分で雪歩と
やよいが上手くできずに、ダンスの内容を変更するという提案や、
雪歩が辞めると言い出したとき、春香は「皆で乗り切ろう」とする
空気を作りだしていったところ。ありふれているが、実にアイマス
らしい展開であったと感じた。
彼女にリーダーシップやキャプテンシーは皆無だが、こうした空気感を
作り出すことが「イズムを体現する」している、と私は感じているのだ。
んで、少し先走ってしまうのだが、2クール目の展望として完全実力主義の
961プロダクションの存在が気になるところだ。
SPでの春海プロデュースを経験してる身としては、春海の志す理念と「競争」
に関する961の理念は完全に逆であることはわかってる。そうした中で今回の
アニメで春海は、どのように立ち回っていくのか、そしてどのようなアンサー
を出すのかが今後のアニマスの醍醐味になるのでは?と予想してる。
◇ 私論:天海春香と真野恵理菜の共通項=アイドル特有の楽曲の魅力
ここからは余談。。
筆者はコレまで幾度となく馬鹿みたいに天海春香論を書き連ねてきたが、
以前、春香さんの魅力について「純粋さ」(注2)と評したとことがある。
筆者はリアルアイドルの事例研究を行った際にこの「純粋さ」を伝える
アイドルに出会うことになった。それが、事例研究をする契機ともなった
真野恵理菜さんである。
■ 真野恵理菜「乙女の祈り」
http://www.youtube.com/watch?v=fz2l4xaeHck
彼女の代表的な楽曲が顕著であり、魅力とも言えるのがそのスタイル。
いわゆる歌唱の技術面やボーカルとしてのパワーではなく、あくまで
独特の空気感=オーラを引き出した歌い方。こうした歌い方は昨今の
アイドルでは本当に見られなくなったものだが、個人的にはこれこそ
アイドル楽曲の特権であり、素晴らしさではないかと思っている(注3)。
真野さんの「乙女の祈り」のようなかたちで、春香の「純粋さ」を楽曲
レベルで引き出したのが、私も大好きな11話で流れた「笑って」である。
■ 天海春香「笑って!」
http://www.youtube.com/watch?v=wSU0Dq7pkdM
『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL“SPRING”』に収録された楽曲。
演者の中村先生が「中村は歌がナン(難)だから」「歌は苦手」とも発言
されていたので、じゃあ声質・テンポなんかをナチュラルに生かす楽曲なら
いいんじゃな~いと思ってたので、まさに待ちに待ってた内容だったりする。
音程や抑揚をあまりつけず、ゆっくりと歌詞の思いを素直に伝えるといった
複数の要素のバランスとしても、絶妙なだけに奇跡的かもしれないと思った。
あと、詞の読み方で「がむばって」と「卒業(そつぎょ)してから」の部分が
ナチュラルなアクセントになってるのも良い。アイマス楽曲でも数少ない
「アイドルっぽさ」の引き出した内容だと思ったり。ある意味で絶滅危惧種。
春香さんは歌は上手くないかもしれないが(笑)確実に誰にも作り出せない
世界観を楽曲に引き出せる。これが私が春香さんが好きなキャラにあげる理由
である。
-------------------------
■ 注1:「2011年のTHE iDOLM@STER」(2011.7.6)
⇒ http://81367.diarynote.jp/201107062315452603/
■ 注2:「ダン・グラッデンPが語る天海春香論」(2008.11.10)
⇒http://81367.diarynote.jp/200811110103418144/
■ 注3:先般リリースされたbump.y「Kiss」。完全にこのスタイルだと思う。
⇒bump.y「Kiss」(http://www.youtube.com/watch?v=dJUPJRrthJA)
あと、部分的ではあるが、アイドリングの森田涼花さんの歌も少し近いかも。
⇒「負けへんで」(http://www.youtube.com/watch?v=_7k32pxlw0M)
書いておく必要があると感じたので、先に前週の感想を取りまとめ。。
オムニバス形式で展開されていた本作であるが、#11-#13の3話は
春香たちを中心に765プロでのライブに向けた取組みを描いている。
次週13話で1クール目が終わることから、1クール目のフィニッシュ
と2クール目への展望をいかに提示できるか、注目されるところだ。
◇アイマスの「アイコン」としての天海春香
11話でクローズアップされたのは春香さん。本エピソードを見てて
天海春香というキャラクターにアイマスという作品を支える理念の
象徴=「アイコン」としての役割を垣間見た(ただし「アイコン」
であることは決して「人気」があるというわけではないので)。。
筆者の考えるアイマスの理念については、最近だと放送開始前に
書き連ねた「2011年のアイドルマスター」(注1)でムーブメント
における「競争」ではなく「協働」という側面を取りあげたように、
「競い合うこと」よりも「みんなで頑張る」ことが強調されている。
11話で象徴的だったのは、ダンスのコンビネーション部分で雪歩と
やよいが上手くできずに、ダンスの内容を変更するという提案や、
雪歩が辞めると言い出したとき、春香は「皆で乗り切ろう」とする
空気を作りだしていったところ。ありふれているが、実にアイマス
らしい展開であったと感じた。
彼女にリーダーシップやキャプテンシーは皆無だが、こうした空気感を
作り出すことが「イズムを体現する」している、と私は感じているのだ。
んで、少し先走ってしまうのだが、2クール目の展望として完全実力主義の
961プロダクションの存在が気になるところだ。
SPでの春海プロデュースを経験してる身としては、春海の志す理念と「競争」
に関する961の理念は完全に逆であることはわかってる。そうした中で今回の
アニメで春海は、どのように立ち回っていくのか、そしてどのようなアンサー
を出すのかが今後のアニマスの醍醐味になるのでは?と予想してる。
◇ 私論:天海春香と真野恵理菜の共通項=アイドル特有の楽曲の魅力
ここからは余談。。
筆者はコレまで幾度となく馬鹿みたいに天海春香論を書き連ねてきたが、
以前、春香さんの魅力について「純粋さ」(注2)と評したとことがある。
筆者はリアルアイドルの事例研究を行った際にこの「純粋さ」を伝える
アイドルに出会うことになった。それが、事例研究をする契機ともなった
真野恵理菜さんである。
■ 真野恵理菜「乙女の祈り」
http://www.youtube.com/watch?v=fz2l4xaeHck
彼女の代表的な楽曲が顕著であり、魅力とも言えるのがそのスタイル。
いわゆる歌唱の技術面やボーカルとしてのパワーではなく、あくまで
独特の空気感=オーラを引き出した歌い方。こうした歌い方は昨今の
アイドルでは本当に見られなくなったものだが、個人的にはこれこそ
アイドル楽曲の特権であり、素晴らしさではないかと思っている(注3)。
真野さんの「乙女の祈り」のようなかたちで、春香の「純粋さ」を楽曲
レベルで引き出したのが、私も大好きな11話で流れた「笑って」である。
■ 天海春香「笑って!」
http://www.youtube.com/watch?v=wSU0Dq7pkdM
『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL“SPRING”』に収録された楽曲。
演者の中村先生が「中村は歌がナン(難)だから」「歌は苦手」とも発言
されていたので、じゃあ声質・テンポなんかをナチュラルに生かす楽曲なら
いいんじゃな~いと思ってたので、まさに待ちに待ってた内容だったりする。
音程や抑揚をあまりつけず、ゆっくりと歌詞の思いを素直に伝えるといった
複数の要素のバランスとしても、絶妙なだけに奇跡的かもしれないと思った。
あと、詞の読み方で「がむばって」と「卒業(そつぎょ)してから」の部分が
ナチュラルなアクセントになってるのも良い。アイマス楽曲でも数少ない
「アイドルっぽさ」の引き出した内容だと思ったり。ある意味で絶滅危惧種。
春香さんは歌は上手くないかもしれないが(笑)確実に誰にも作り出せない
世界観を楽曲に引き出せる。これが私が春香さんが好きなキャラにあげる理由
である。
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■ 注1:「2011年のTHE iDOLM@STER」(2011.7.6)
⇒ http://81367.diarynote.jp/201107062315452603/
■ 注2:「ダン・グラッデンPが語る天海春香論」(2008.11.10)
⇒http://81367.diarynote.jp/200811110103418144/
■ 注3:先般リリースされたbump.y「Kiss」。完全にこのスタイルだと思う。
⇒bump.y「Kiss」(http://www.youtube.com/watch?v=dJUPJRrthJA)
あと、部分的ではあるが、アイドリングの森田涼花さんの歌も少し近いかも。
⇒「負けへんで」(http://www.youtube.com/watch?v=_7k32pxlw0M)
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