クラシコ

2011年4月9日 映画
クラシコ
昨日は会社帰りにシネマロサ(池袋パセラ前)で映画「クラシコ」を見てきた。
レイトショーのみ、ということで見れるかどうかが危うかったのだが、何とか
時間を作れてみれた。

【予告編】:「クラシコ」
http://www.youtube.com/watch?v=lqIufrmVRGA

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J1をピラミッドの頂点とする日本のサッカークラブシーンは、JFLまでが
全国リーグ、その下に各地域のカテゴリーのリーグが存在する。JFLの下に
当たる地域リーグはJリーグ入りを目指すクラブがしのぎを削ってる。

長野県松本市を本拠地とする「松本山雅FC」、長野市をホームにする
「AC長野パルセイロ」もまた全国を目指して激戦区・北信越リーグを戦っている。。

両チームの「信州ダービー」は、松本市・長野市の両市の関係もあって大変に
盛り上がりを見せている。リーグ終盤に入り、全国大会の枠をかけた優勝争いを
繰り広げる両チームが松本のホームのダービーを迎える。。。
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■ 絶対に負けられない試合が「ダービー」

サッカーに限らず、特定のチームや団体を応援していると絶対に
負けたくない相手というのが出てくると思う。サッカーの場合、
クラブの規模やタイトルにおけるライバル関係はもちろんのこと、
双方のホームタウンを背景とする対立構造というのが存在する。

それが「ダービー」と言われるマッチアップだ。私が応援する
川崎フロンターレはJFL時代からの因縁のあるFC東京(調布市)と
多摩川を挟んだ「多摩川クラシコ」があり、横浜Fマリノスをはじめ
とした神奈川のクラブ盟主を決める「神奈川ダービー」が存在する。

■ おらが街のクラブ=地域に対するアイデンティティの拠り所

この映画の舞台はJ1から数えてみると4部にあたる地域リーグの1つ
「北信越リーグ」。激戦区ゆえに「地獄の北信越」として映画で紹介
されている。地域決勝の道は、普通に考えても枠が狭いにも関わらず、
北信越は長野・松本・金沢・フットボールカレッジという4チームが
拮抗する。。正直、サポーターとしたら大変だ(J1昇格以上かも)(注)。

映画の主役は選手ではなく、ピッチ外でクラブを支えるスタッフや
サポーターたちと言えるだろう。丁度、「おまかせ!ピース電気店」
の能田達規先生がバンチで連載してた「オーレ!」の視点に近いかも。

(正確な引用ではないが)大都市の人口の集中・情報の多元化の中で地域に
対するアイデンティティ・ロイヤリティ(忠誠)が失われつつあり、地域の
クラブはアイデンティティの拠り所になってるという指摘があったのだが、
両市の特別な関係性(注)を背景に、市長をはじめ、サポーターたちの
ライバル意識や思いがそうした色(=地域への思い)が良く伝わった。。

ああ、あとサポーターあるあるですな。チャントしながら、スタジアム前から
練り歩きとか。ダービー相手に負けるくらいなら他が勝った方が良いとか(笑)、
酒も入って試合後の内容をぼやいたりとか。。。リアリティというか日常です。

◇ 「勝利の街 (The Triumphal City)」
http://www.youtube.com/watch?v=lu5luIBhH-0

劇中ダービー前で歌っていた曲、リズムといい歌詞といい素晴らしい。
是非とも生で聞いてみたい。。

本当、ドキュメンタリーだから伝わってくる熱をよく抽出して描いてくれた作品。
自分の近くに住むクラブの試合に足を運びたくなる、そんな映画でした。おススメ!

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注:現在、両チームはともにJFLに昇格(松本は10年、長野は11年)。
特に松本は元マリノスの松田直樹の移籍で注目を集め、戦力も充実してる。
スタジアムや入場者は、J基準を難なく突破できる規模を兼ねてるだけに、
その上のJ昇格も決して不可能ではない。。そうした意味で松本としては
1つのプロローグにもなるかもしれない。。

注:これはネフ君をはじめとした長野、いや信州人に聞く方が良いかも。
学部時代に何回か聞かせてもらった話を思い出して笑ってしまった(失敬)。

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フォフォフォさんが紹介してくださった「花のズボラ飯」。弟が持ってた
ので借りて読んだんですが、思いっきりど真ん中でした。生活の色が異様に
滲み出てる点が凄い好きですね。。あと、ダメさ加減は最近は好きですね。

個人的には、吉高由里子(トリスのハイボールの人)なんか自分の部屋が
散らかってて、飲んだくれてて土曜朝は二日酔いで床で寝てる感じぐらい
が最高だと思うくらいなので(笑)(「ホタルノヒカリ」の綾瀬はるか風)

マンガの話になると、青山景「よいこの黙示録」が単行本になったので、
結構、真剣に読んでます。これも作風がど真ん中(これは感想書きます)。

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