著者は2008年までFCバルセロナの経営責任者に携わった人物。
銀河系軍団と言われたレアル・マドリードの後塵を拝していた
2000年初頭から、積極的な改革を行い、現在では世界No.1と
まで称させるようになったバルサ経営戦略の変化、過程を描く。

サッカー関連本、というよりはビジネス書籍として位置づけられる。
実際、私が購入した本屋でも、ビジネスコーナーに配置してあった。

海外サッカーに触れるようになって、1年少しが過ぎたが
世界のフットボールマーケットの広大さには驚かされたりする。
非常に大きなマネーが動き、マーケティングは世界規模で展開を
されるわけだから、世界のビッグクラブはグローバル企業そのものだ。

それでいて、クラブの経営形態というのは特殊なものであるから難しい。
企業であれば財務レベルにおいて、赤字を出すことは非難されるわけで、
もちろん不良債権や赤字を帳消しにしてくれない。だが、この世界は
アラブのオーナーがポンと出せば、赤字が消える話があるから恐ろしい。

そうした非常識さもあるクラブビジネスであるが、本書ではその中でも
戦略性・組織・リーダーシップといった部分から経営に関する成功事例
を取り上げている。もちろん、2006-07、2007-08シーズンのバルサは
必ずしも好成績ではないことから、そこに関する失敗談等も触れている。

同時に現監督であるベップ・グアルディオラ氏がいかに選出されたのか、
という過程についても触れている(ちなみにモウリーニョ氏も候補だった)。

サッカーファン、特にJでも海外でも贔屓のクラブが好きな人にとって、
バルサというクラブそのものにも魅力があることは、よくわかると思う。
それを関係者レベルで、仕組みというのを知ることができたのは貴重だ。

私はピッチの中だけでなく、ピッチ周辺まで気にしてしまうタイプなので、
こういう本は大歓迎。こうした本が、もっと×2増えてほしいと思います。

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田畑「たばっちです」穂積「まーちゃんです」小平「なおなおです」
3人「3人合わせて、Pursuit(パシュート)です(バチーン)」
(元ネタ:http://www.youtube.com/watch?v=kuqlODpUCOM)

つい、ピカッと閃いてメモしていた。銀となった今は後悔している。

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土日、リフォーム前の自宅の片づけに追われ、家から一歩も動けず。

家を物置のように使ってきた報いを受けたわけで、書籍等の整理に
時間を費やした。水島新司のコミックも「あぶさん」「大甲子園」
「野球狂の詩」くらいに絞った(ドカはだいぶ前に削っているので)。

リフォーム後の家に移り住むか、今の家の領地を拡大するかは悩み中。
まぁ、少なくとも、今後は宴会はしやすくなると思います。

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