平日は残業続きだったので、連休を機会に文章の練習を兼ねて
更新ペースを上げてみよう。順番等は適当なので、あしからず。
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映画
■ サマーウォーズ
9月頭に新宿バルト9にて。映画を見たい時はバルト9のスケジュールを
確認することから始める。以前、ラジオの映画館特集でも推されていたり。
入ったのは平日19時。しかしながら、ほぼ満席というのは珍しい光景だった。
さて、本編についての詳しい感想は後日としておいて(公開前から同監督の
デジモン作品を何度として見ている筆者は激しく悟ってしまったのだが(笑)、
雑感として、好みの問題を含めての印象を以下の2点について触れておきたい。
◇ カウンターパートという図式
デジタルとアナログ、AIと一族という間逆の対戦構図というのは原案的作品
「ぼくらのウォーゲーム」にはない部分。私的にはこの点が、スゴイ好きな図式。
多量のキャラクターを投入しているため、物語の進行としてはシンプルさに欠けた
のはやや残念であると考えるべきか、多くの人物がいても、物語が裁けているのを
評価すべきかは判断が分かれるところだが、後者ならば、それは図式の力だろうか。
◇ 「日本」の映画たる日本映画
日本映画を見る以上、やはり私はどこかで「日本らしさ」を求めていきたいと思う。
細田監督が語っているように、世界の映画を見ると家族を描いた映画が多いらしい。
本作の舞台なんかはまさに日本の夏、という印象が強いが、それ以上に描かれている
家族の姿というのがお盆シーズンに見受けられる、親戚一同が揃った風景そのもの。
久々に「日本」の映画を見た気がする。家族映画って、最近、日本では少ないかも。
時かけもそうだが、本当「そこしかない」という時期に公開したんだな、と再認識。
あと、庵野作品っぽいディティールの細かさ(美術がトップやパトを手掛けた人)や
細田監督の伏線法の鮮やかさ等、語るべき点は多いですね。もちろん、難しく考えずに
単純に「楽しかった」と言える点では、少し「よつばと!」等に近い懐の深さを感じた。
こういう見る側のリテラシーのレベル感に合わせて楽しめる作品は、本当に嬉しいです。
■ 罪とか罰とか
(予告編:http://www.youtube.com/watch?v=vBTzbKG_LTg)
DVDにて。久々に新作借りてきた。
あの成海璃子が売れないアイドル役でコメディ映画、という化学反応さに惹かれて
見た。監督のケラリーノ・サンドロビッチ(日本人)氏の作品では、出演率が高い
犬山犬子さんも名を連ねている。ちょっと、物語が無駄に凝りすぎている感が強い。
成海さんの情けなさ丸出しの感じが、ちょっと仲間由紀恵っぽくて良かった。
あとニタニタして「どうしよっかなぁ」て表情がグッド。本当、17歳に見えん。
あと、サトエリを出したのはチェーンソー持たせたかっただけに違いない(ドン)。
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書籍
■ 風立ちぬ
8月末に行った「ケータイ刑事」のイベントで購入。いわゆるジャケ買いの部類。
最近、気になっている大政絢さんがカバー+写真。こんなタイプの表紙「ぼくら」
シリーズで宮沢りえが表紙のがあったなぁ(今も無駄に大切に持っているけど)。
物語は主人公が余命短い彼女に付き添い、高原にあるサナトリウム(療養施設)で
過ごした夏から彼女が失った後に打ちひしがれる冬の記憶までの出来事をつづった
内容で、実際に作者の堀辰雄は同様の経験をしたらしい。ちなみに戦前の小説だ。
主人公が今でいうところの草食系な純な文学青年。まぁ、こういうのに憧れて
呆けている青年が多かったらしいしね(「戦前の少年犯罪」より)。あんまり
そこら辺の若者事情って、たいして変化ない。昔だって、こんなものだってこと。
この物語を現代風にリヴァイスすれば、泣ける話として結構通用すると思う。
「偉大なるマントーバ」以来に小説読んだけど、ちょっと微妙すぎた。
おとなしく「1Q84」を読み進めることにする。相変わらず春樹な内容だ。
更新ペースを上げてみよう。順番等は適当なので、あしからず。
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映画
■ サマーウォーズ
9月頭に新宿バルト9にて。映画を見たい時はバルト9のスケジュールを
確認することから始める。以前、ラジオの映画館特集でも推されていたり。
入ったのは平日19時。しかしながら、ほぼ満席というのは珍しい光景だった。
さて、本編についての詳しい感想は後日としておいて(公開前から同監督の
デジモン作品を何度として見ている筆者は激しく悟ってしまったのだが(笑)、
雑感として、好みの問題を含めての印象を以下の2点について触れておきたい。
◇ カウンターパートという図式
デジタルとアナログ、AIと一族という間逆の対戦構図というのは原案的作品
「ぼくらのウォーゲーム」にはない部分。私的にはこの点が、スゴイ好きな図式。
多量のキャラクターを投入しているため、物語の進行としてはシンプルさに欠けた
のはやや残念であると考えるべきか、多くの人物がいても、物語が裁けているのを
評価すべきかは判断が分かれるところだが、後者ならば、それは図式の力だろうか。
◇ 「日本」の映画たる日本映画
日本映画を見る以上、やはり私はどこかで「日本らしさ」を求めていきたいと思う。
細田監督が語っているように、世界の映画を見ると家族を描いた映画が多いらしい。
本作の舞台なんかはまさに日本の夏、という印象が強いが、それ以上に描かれている
家族の姿というのがお盆シーズンに見受けられる、親戚一同が揃った風景そのもの。
久々に「日本」の映画を見た気がする。家族映画って、最近、日本では少ないかも。
時かけもそうだが、本当「そこしかない」という時期に公開したんだな、と再認識。
あと、庵野作品っぽいディティールの細かさ(美術がトップやパトを手掛けた人)や
細田監督の伏線法の鮮やかさ等、語るべき点は多いですね。もちろん、難しく考えずに
単純に「楽しかった」と言える点では、少し「よつばと!」等に近い懐の深さを感じた。
こういう見る側のリテラシーのレベル感に合わせて楽しめる作品は、本当に嬉しいです。
■ 罪とか罰とか
(予告編:http://www.youtube.com/watch?v=vBTzbKG_LTg)
DVDにて。久々に新作借りてきた。
あの成海璃子が売れないアイドル役でコメディ映画、という化学反応さに惹かれて
見た。監督のケラリーノ・サンドロビッチ(日本人)氏の作品では、出演率が高い
犬山犬子さんも名を連ねている。ちょっと、物語が無駄に凝りすぎている感が強い。
成海さんの情けなさ丸出しの感じが、ちょっと仲間由紀恵っぽくて良かった。
あとニタニタして「どうしよっかなぁ」て表情がグッド。本当、17歳に見えん。
あと、サトエリを出したのはチェーンソー持たせたかっただけに違いない(ドン)。
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書籍
■ 風立ちぬ
8月末に行った「ケータイ刑事」のイベントで購入。いわゆるジャケ買いの部類。
最近、気になっている大政絢さんがカバー+写真。こんなタイプの表紙「ぼくら」
シリーズで宮沢りえが表紙のがあったなぁ(今も無駄に大切に持っているけど)。
物語は主人公が余命短い彼女に付き添い、高原にあるサナトリウム(療養施設)で
過ごした夏から彼女が失った後に打ちひしがれる冬の記憶までの出来事をつづった
内容で、実際に作者の堀辰雄は同様の経験をしたらしい。ちなみに戦前の小説だ。
主人公が今でいうところの草食系な純な文学青年。まぁ、こういうのに憧れて
呆けている青年が多かったらしいしね(「戦前の少年犯罪」より)。あんまり
そこら辺の若者事情って、たいして変化ない。昔だって、こんなものだってこと。
この物語を現代風にリヴァイスすれば、泣ける話として結構通用すると思う。
「偉大なるマントーバ」以来に小説読んだけど、ちょっと微妙すぎた。
おとなしく「1Q84」を読み進めることにする。相変わらず春樹な内容だ。
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