大会前「WBCで惨敗したら野球ファン辞める」と高らかに宣言するほど、10年以上の
野球ファン生命を懸けた大会。優勝できたので、これからも野球ファンは続行します。
もう、今日は心臓に悪杉。大橋のぞみちゃん出演のCMにニヤニヤする余裕もなかった。
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◇ チームについて

投手陣に関しては、先発指名された3投手が最後まで先発として投げてくれたのは大きい。
岩隈はアテネの時も不完全燃焼だっただけに、本当に結果を残してくれて良かったです。

決勝ラウンドで抑えにダルを指名したのは、決勝で打たれはしたが、私は支持しています。
馬原と藤川の状態では厳しい部分もあり、大会通じたコンディション・メンタル部分でも
ダルならば、と思っていたので。型にはめずに、柔軟性をもって取り組めたのではないかと。

野手陣に関しては2点。大きな穴だと思っていたチームをまとめるベンチワーカーとして、
川崎さんが奮起してくれたのが心強かった。スポーツライターの石田雄太氏は精神的支柱
として主将・川崎を早くから説いていたが、結果的に同等の仕事を果たしてくれた。

得点力に関しては、改めて「1点の取り方」を再考すべきであろう。日本はバントの進塁が
要所で目立ったが、非効率性も見受けられた。日本では未だにスモールベースボール至上
主義の傾向が強いだけに、今回の韓国チームのマネーボール的な戦い方を見て、両戦術の
比較として見てみても、今回の対戦は、非常にいいケーススタディーになったと思う。


◇ 原監督について

チームスポーツの監督を「教育者型」と「勝負師型」に分けるならば、
原監督は前者にカテゴライズされる。また、原監督は長嶋イズムから
継承したカンピューターを駆使したギャンブル的な奇襲戦術を好んでいる。
さらに、王さんのような相性やデータ偏向するという側面も見受けられる。

本大会においても、こうした采配が当たったり外れたりしてきた。
決勝、原監督の組んだ布陣は「大外れ」だったが何とか修正できた。

筆者は、第二次政権で原監督の中に見えてきた「忍耐力」の強みが出たと思う。
判断次第では選手をスパッと変えてくるが、我慢して使い続ける起用もあり、
最終的に応えた。選手をバタつかせず、心中もせず、このバランスは評価したい。

ただ、本大会を終えてもなお、原監督の采配における課題も多いですね。
他球団のファンの皆様に至りましては、歯がゆい思いをされたと思います。
博打好きの教育者・原監督の采配の大きな課題が「リスクチャレンジ」です。

つまり、ここ一番というときの仕掛けができないこと。その点、韓国チームは
果敢な走塁・打撃というのを見せた。リスクを恐れない姿勢は見習うべき点です。
これは、同時にメンタル面でのタフさも裏づけされるし、勝負強さにも繋がるかも。

◇ 勝利へのスカウティング

韓国戦だけでないが、スカウティングの効果が良く出ていたと思う。
相手の主力投手攻略に、スコアラーのデータとアドバイスが一役買ったようだ。

以前、韓国のSKワイバーンズの監督が「日本はデータを生かしきってない」
と指摘していた。やはり、こうした一発勝負ではデータの活用がプラスに働く。
だから、影のヒーローとして、筆者はスコアラー陣を讃えるべきだと考えている。


今日の試合は、野球の醍醐味、奥深さ、魅力が詰まった最高に痺れる試合だった。
日本のファンは、こうしたレベルを経験すると、求めるハードルがさらに高くなりそう(笑)

メールを送ってくださった皆様、ありがとうございました。
今度、改めて「日本WBC連覇おめでとう」飲みをしましょう。

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