■ 平野綾『涙 NAMIDA ナミダ』
『unnamed world』と夏に発売された『RIOT GIRL』でアヤロック路線に
私は光明が見えたと思ってた矢先の本作のリリース。

ヒップホップ界随一のアイドル批評家のライムスター宇多丸氏をして、
「高打率」の評価を確立してきた平田祥一郎氏、後藤真希のソロ楽曲を
担当していた鈴木 Daichi 秀行氏という編成で、割と待遇も良かった。

タイトル曲は今までの平野綾の楽曲には感じることのなかった
「セクシーさ」のような色気を感じさせる部分、♪涙 NAMIDA ナミダ あたりの
フレーズあたりは、流石はつんくPだなと思った次第です。

一方で、カップリングの『WIN』はロックな曲調。しかしながら、どちらかといえば
最近のロック路線で打ち出していた従来のアニソンとは一線を画すサウンドとはいえず。
突き抜けた感がしなかったという意味では、想定内な楽曲かもしれない(消極的な意味で)

私見としては、結果的に次回作でもう一度カジを切らなければならないと考えれば、
一歩後退だったかもしれない本作だが、この経験が今後のアイドルシンガーとしての
あーやに何かしら生きてくれればいいと思う。そうした意味で次回作の動向が気になる。


そういえば『ペッパー警部』のモーニング娘。版も聞いた、アレンジも含めて良かった。
ただ、間奏の部分で♪ペッパー ペッパーというエフェクトはいらないと思ったけども。

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たまには書籍の話

■ 吾妻ひでお『うつうつひでお日記 その後』
序盤は完全に文字+スケッチの日記、後半は完全に絵日記テイストで電車では読めない。
相変わらず視点が広い吾妻氏、『ドクロちゃん』をしっかり押さえているあたりがすごい。

■ 木村元彦『誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡』
『オシムの言葉』の木村元彦氏の初作、98年当時までのストイコビッチの半生を振り返る。
世界最高のフットボーラーであるストイコビッチが6年近く日本にいたというのは、今考えれば
かなり奇跡的な出来事だと思った。『オシムの言葉』でも触れられていたが、ストイコビッチは
内戦による92年の欧州選手権の旧ユーゴの出場権剥奪による強制帰国を命じられていた選手。

ユーゴ内戦については日本でもあまり多く語られていないが、こうしたユーゴの人たちの視点
から考えていくも、NATOの介入、国外試合禁止、クロアチアとのマッチアップというのは非常に
重い出来事だったと10年以上たった現在になって感じた。

丁度、フランスワールドカップの時に日本以外でよく見えていたのがストイコビッチが「10」
を背負ってたユーゴの試合だった。ベテランとなった彼のプレイに気迫を感じたのは子供ながら
覚えている。ユーゴサッカーを取り上げた木村氏の他著に「悪者見参」も読んでみようと思う。


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