浦和レッズで今季、トップに昇格して活躍を続ける山田直輝選手が18歳に
して日本代表入りを果たした。若手の代表入りは岡田監督の常套手段
なので驚くことではないが、彼がフィンケ監督より生まれ変わった
レッズのキーマンであることは確か。実際、川崎戦でも拝見したが、
素晴らしい才能をもった選手だと思う。川崎サポながら、期待している。

アイドルの世界でもサッカーで言うジュニアユースからトップまで
育成システムを導入している事務所や集団があるのは周知のとおり。

古くは、私も好きなキャンディーズは元々、スクールメイツという、昔の
歌番組でもよく見かけるバックで踊っている女の子たちの中から生まれた
ユニットであり、下部組織からキャッチアップした、所謂、たたき上げだ。

現在、世間一般でも有名なのはジャニーズ事務所であるが、ジュニアの知名度
が高まったのは筆者が小学生ごろに同級生の女子が「滝沢君、今井君」といい
出した頃だろうか、ジュニアからトップまで、数多くのタレントが活躍している。

前置きが長くなったが、何について書きたいのかといえば、筆者が好む一部番組や
雑誌界隈では話題沸騰中(笑)の、ハロプロの新星・真野恵里奈さんのことである。
筆者周辺メディアの過熱に便乗して、知識整理を兼ねて、その魅力を語りたいと思う。

ここからはこれ以上の駄文化を防ぐために、ロジカルにまとめていきたい。
真野さんに関する雑誌コラム、発言などを参考に、筆者は彼女の武器としては
1:純粋培養型アイドル 2:タイムリープ・アイドル、という部分だ。

1についての部分こそ、本文のタイトルと冒頭で取り上げた山田直輝君との
繋がりになる。彼女はハロプロの下部組織であるエッグ出身で、これまでは
先輩グループのライブ前の、いわゆる前座を務めてきた実績もある。

なので、メジャーデビュー前からハロプロ系のファンの間では知名度は抜群。
しかも、アイドルヲタの最高峰?であるハロプロヲタの厳しい視線のもとで、
オープニングアクトを担当してきたのだ。ある意味、これ以上の育成環境はない。

山田君や同じレッズの原口君、ガンバの宇佐美君がユースから一貫した環境で
育て上げられた、純粋培養のスター候補生であるように、彼女自身もハロプロ
という肥沃な大地で純粋培養で育てられたアイドルなのだ。

しかし、これだけならば、彼女よりも年齢としては若手(!)にあたりながら
℃-uteやBuono!でエース格となっている、鈴木愛理さんはメッシレベルかと。
ここで筆者や論者が取り上げるのは2の要素、タイムリープ能力である。

タイムリープ能力を持った少女=時をかける少女だ。これについて説明しよう。

以前、私は『綺麗ア・ラ・モード』をケーススタディとして、中川翔子さんが
「アイドル歌謡の王道継承者」であるというアイドル評論の文献を紹介している。
彼女の歌声は今のポップでも、90年代のアニソンにも、80年代の歌謡曲にも
時代を超えてフィットするポテンシャルをもっている。そこが素晴らしいのだ。

こうした異なる時代性を表現できるポテンシャルを、
私は歌手におけるタイムリープ能力と仮定している。


このタイムリープ能力をもったアイドルなど、まずいないと思っていた。
そしたら、いたのだ!それが真野さんなのだ。ここで初めて歌の話となる。

残念ながら、私は彼女の楽曲をメジャーデビュー後の2曲しか聞いたことがない。
しかしながら、何と言うか、弾き語りによる18歳とは思えないカワイらしい歌声
が異様なまでのノスタルジーさを醸し出す。技術とか歌唱力とか、アイドル楽曲を
聞いてきて、そこそこ身につけたリテラシーなんかぶん投げたくなるほど。

ここに筆者が定義するところの現代のアイドルが失った「大衆性」を獲得する
萌芽があると思うのだ。上手いとか、下手とかじゃない。「なんかいいなぁ」と
思わせる空気感(たぶんオーラとは違う)をもっている。ここに期待したいところだ。

真野さんはまだハロプロのトップチームに入って間もないが、ハロプロの今後を
大きく左右するキープレイヤーになることは確かだろう。そして、もしかしたら
日本を代表するアイドルとして、大衆の前に現れるかもしれない。今後も外野ながら、
見守っていきたいアイドルである。皆さんも名前を覚えていて、損はしないですよ。

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