■ 第1戦 野村克也『負けに不思議の負けなし』(完全版)
http://81367.diarynote.jp/200903301553209607/
■ 第2戦:広岡勲 『ヤンキース流広報術』
http://81367.diarynote.jp/200904062147103703/
=============================

10番勝負は月1回ペースでがんばります。

先日、仕事でダラス連邦銀行の総裁の講演に参加する機会があった。
なお、アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度はFRBが各地の連邦
中央銀行の統括する立場にある。この総裁はそのトップの一人である。

彼は日本在住経験もあるらしく、冒頭では野球好きを公言していたのも
印象的だった(ちなみにヤクルトファン)。そんな彼が「読んだ」と語
ったのが、課題本の著者でもあるロバート・ホワイティングの本である。


ホワイティング氏は『菊とバット』をはじめ、日本野球本を数多く書いている。
本書のテーマは題目から見れば「野球とベースボールの比較」と思われるが、
実際には04年の球界再編にともなった、野球界の動きと照らし合わせながら、
球団経営についての日米比較を行っている。

語弊があるかもしれないが、言いにも悪いにも新書らしい内容といえる。
ある程度の知識がある人(筆者もある程度の野球本を読んでいるので)
には物足りない、もう少し細かいところがほしいし、写真等もほしいところ。

しかしながら、ホワイティング氏の提言の数々は的外れとは言えない。
例えば、本書の中で再三取り上げている「ファームシステムの拡張」は
日本の野球人口の多さを鑑みれば、独立リーグなどが勃興してきたとはいえ、
すそ野が広くなってもいいかもしれない。ここは今後も改革してほしいとこ。


オススメ度は低い。
強いて言えば、04年の球界再編の流れがザッと復習できたのは良かったかな。


次回の課題本はテーマ「巨人」で課題本は『Gファイル―長嶋茂雄と黒衣の参謀』。
7月のテーマは「星野仙一」の予定で、課題本は物色中(阪神優勝時のモノかと)。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索