著者は「おたく」や「チャイドル」の名付け親でもある中森明夫氏。
80年代から雑誌の連載活動をはじめ長きにわたる文筆活動を通じて、
初めて主戦場のアイドルに関する本を活動25周年を記念して初めて刊行。
過去に雑誌に寄稿したコラムを中心に、年代もスタイルも多種多様な内容。

何となく、中森氏は新人類として名をはせた影響なのか、
イコール80年代のサブカルと結び付けられるパターンが多い。

しかしながら、90年代にも「チャイドル」という言葉を作り出し、
まだカリスマになる前の13歳の吉川ひなのに眩しさを覚えたり、
12歳の上戸彩を見出し、97年の栗山千明に「神話少女」と大絶賛。
意外と世の中の視点の少し先を中森氏が見ているのだな、と実感。

アイドル論、すなわち「アイドルを論じる」という形を確立させた
のは彼の影響が大きい。なので、彼の語るアイドル論も読み応えあり。

特に「ピンク・レディの80年代論」という、不自然なタイトルに隠れた
(=ピンク・レディの全盛が70年代だから)、アイドルシステム論は
非常に面白かった。ピンク・レディが作り上げたシステムが80年代への
大きな布石となった、という視点は私もかなり納得させられたりする。

いつか、こんな「とてつもない」アイドル論を書いてみたい(笑)

ちなみに巻末に掲載されている中森氏(29歳)、後藤久美子(15歳)、
宮沢りえ(16歳)の3ショット写真は、当時から見ても貴重な1コマ。
両者とも10代とは思えぬ。アレジもゲットしたがる気持ちがわかった。

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今朝の田園都市線はいい加圧式トレーニングだった(勘違いしながら)
急病人で遅延+ダイヤ調整で遅れまくり。これで遅刻しなかったのは奇跡。
あと、ミッドウィークが祝日というのは、気分的にも楽になりますね。

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