■ 『BRUTUS』611号 特集「ギャルが日本を救う!?」
先日、修了式に出席した際、学部の卒業生の女子の様相に驚いたものだ。
学部時代も(違う大学だが)出席していたので、別に羽織袴は想定内である。
注視したのは髪型、いわゆる「盛り髪」だったからだ(後日、朝日でも紹介)

一般的に雑誌不況と言われる近年において、発行部数を好調に伸ばしていた
ことで話題となっていた『小悪魔ageha』の影響なのかと、ふと思った。


どう過大評価してもA系草食のカテゴリーを脱せないであろう筆者からすれば、
ギャルの文化圏は最も遠距離に位置するだろう。遠いだけに知りたくなるものだ。
ageha風表紙で駅売店を席捲?していた本誌に手が伸びたのは、そんな探究心から。

押井守氏が鈴木敏男Pの時間的不自由さの中にある「自在感」を評したが、
ギャル文化圏の中核を担う人々にもまた、独特の「自在感」があると思った。

「ギャル社長」で名を馳せていた藤田志穂さん(現在辞任、ギャル農業開拓中)しかり、
現在のカリスマの1人である益若つばささんにしろ、最前線で「自分のしたいこと」
を成し遂げている。自分の夢や願望を現実にするだけの実行力を備えていると評せるだろう。

では、むき出しの欲望で覆われているのかといえば、そこもどこか違うようであり。

キャバ嬢に関する本も出していた三浦展(下流社会の名付け親)などもいうように、
根底にある観念は、どこか演歌的な世界観、一途さがある。そうすると日本の女性
がもつ精神を継承しながらも、時代と共に進化する女性文化の最前線とも捉えられる。

強くたくましく、夢を追いかけ、世間の常識と戦い、自分の我を通そうとする姿勢。
もしかしたら、ギャルの生き方とは猪木イズム=ストロングスタイルかもしれない。
たぶん、日本人の中で「元気です」と胸を張って言えるのは、彼女たちだけだろう。

ちなみに表紙の4人の女性は全員、上戸彩というマジック。なんかすごいものを見た。

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