自由マーメイ党 ドーム興業審議会 通称：「ドームですよドーム」会
2009年1月26日 日常 コメント (3)ドームと聞いて自由マーメイ党が黙っているわけにはいかないだろう。
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水樹奈々ドーム公演が決定。この発表を聞いただけでも最終日に行ってよかったと思います。
直前とはいえ、誘っていただいたタクス先輩には感謝の言葉を。ありがとうございました。
さて、冷静になって考えてみると、昨年の代々木2連戦以上の大勝負になりそうな公演である。
ドームクラスでのライブを実現しているアーティストというのは、本当に一握りしかないかな。
そこで、素人の興業論からの視点で、ドーム興行の成功にむけた検討を行ってみたい思う。
■１． 動員規模はどれくらいが想定できるか？
まず、インボイス西武ドームライブの代表的な事例としては、渡辺美里さんを取り上げる。
渡辺さんといえば05年まで、20年連続で西武球場→ドームでライブを実施してきた実績を持つ。
ネット文献だが終盤の頃も動員に苦戦したという内容もあるが、それでも3万－4万という数字
の動員を記録している。なお、20年間で約75万人ということで年平均でも4万近い計算になる。
次に、プロレス・格闘技ファンの筆者が思いだしたのは「PRIDE.10」の西武ドーム興行だ。
桜庭VSヘンゾ・グレイシー、石澤VSハイアン・グレイシーというカード編成が懐かしいが、
この興業では主催者発表によると33000人。ここでも3万人というレベルは維持されている。
最後に、会場そのものの座席数から想定をしてみる。実は、上記との相違点があり、実は
近年の西武ドームは改修工事で指定席の数が2000席ほど減少していることがわかった。
http://www.seibu-group.co.jp/rec/dome/annai/sheet.html
上ページで球場全体の座席総数が33,229人と明記されているが、ステージや座席指定
の関係上から既存の座席として使用されるのは最大でも、
内野指定席 9,321人+内野自由席 10,364人=19.685人
と考えられる。これにグラウンドにアリーナ席として座席を配置することになるだろう。
ここに3000－5000人分を配置するとして、大体座席として用意するのは25000人くらいか？
ということで三つのケースから、筆者は本公演での動員数を3万人と仮定したいと思う。
■２． 水樹奈々のライブ実績から想定される現段階での動員規模
この動員数との比較として、近年の主要大会場ライブでの動員実績を取り上げたい。
07年2月：「LIVE MUSEUM 2007」（横浜アリーナ）：約12000人
08年1月：「LIVE FOMURAL 2007-2008」ROUND.7（さいたまSA）：約16000人
08年7月：「LIVE FIGHTER 2008」BLUE/RED（代々木第一）：約24000人（2日間）
09年1月：「LIVE FEVER 2009」STAGE5-7（日本武道館）：約30000人（3日間）
数字は新聞報道を中心に取り上げているが、満員なので大きな違いはないと考えている。
こうした実績から、15000人というのが動員規模の一つの線引きになるというのが私見である。
ただ、今回のドーム公演の布石となっているのは、前回の代々木での動員と今回の前売り実績
による部分が大きいだろう。もちろん複数公演に足を運んでいる観客も多いことから、単純な
足し算はできないと思うが、単発での約20000人クラスの動員は可能であるとも想定できる。
■ 3.動員に向けた課題と提言
以上、１と２の比較から現段階で動員規模の実績と想定される動員数の差は最低でも5000人
最大で1万人の差がある。この差をどう埋めるかが、本公演での大きなカギになってくるだろう。
ワンデイ、アルバムライブ、半年先の発表という、過去の大規模動員につながる布石はしっかり
と踏んでいる。今回のシングルの好調さも含め、下準備は、上々の滑り出しを切ったといえる。
しかし、課題もある。それが、西武ドームの位置。アクセスの不便さが、動員を左右する新規層
や地方からの遠征組の足を遠のかせる可能性もある。ここは対処、解決すべき問題でもある。
ということで筆者の提言としては以下の2点にまとめたいと思う。
① 動員規模を内野席：約18000人＋スタンド：約5000人＝約23000人で見積もる
② 開演時間15時、球場までの特別シャトルバス運行
①は2で検討した実績＋新規層の合計で23000人ぐらいならば、満員は大いに期待できると
考えているから。まぁ、内野席は外野側に近い部分を閉鎖すれば削ることは難しくないだろう。
②は遠征してくる観客の終電対策、昔ノアの東京ドーム大会が昼開催にした理由がこれだった。
シャトルバスはできたらいいけど、難しいだろうか？できれば、かなりありがたいことだろう。
■ 4. まとめ
このように調べてみると、当初思っていたより勝算のあるトライであるという印象を受けた。
大きな箱であれば箱であるほど、動員苦しい時のの空気というのは筆者も嫌なほど知ってる。
（新日本プロレスのドームとか、IGFとか、インディー団体の苦しい時の後楽園とか。。。）
本当に素晴らしい空間を作っている水樹奈々ライブなだけに、是非とも成功させてもらいたい。
その可能性が大いにあるということを信じて、7月を楽しみに待っていたいと思う。
以 上
自由マーメイ党「ドームですよドーム」会・審議委員 ダン・グラッデン
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水樹奈々ドーム公演が決定。この発表を聞いただけでも最終日に行ってよかったと思います。
直前とはいえ、誘っていただいたタクス先輩には感謝の言葉を。ありがとうございました。
さて、冷静になって考えてみると、昨年の代々木2連戦以上の大勝負になりそうな公演である。
ドームクラスでのライブを実現しているアーティストというのは、本当に一握りしかないかな。
そこで、素人の興業論からの視点で、ドーム興行の成功にむけた検討を行ってみたい思う。
■１． 動員規模はどれくらいが想定できるか？
まず、インボイス西武ドームライブの代表的な事例としては、渡辺美里さんを取り上げる。
渡辺さんといえば05年まで、20年連続で西武球場→ドームでライブを実施してきた実績を持つ。
ネット文献だが終盤の頃も動員に苦戦したという内容もあるが、それでも3万－4万という数字
の動員を記録している。なお、20年間で約75万人ということで年平均でも4万近い計算になる。
次に、プロレス・格闘技ファンの筆者が思いだしたのは「PRIDE.10」の西武ドーム興行だ。
桜庭VSヘンゾ・グレイシー、石澤VSハイアン・グレイシーというカード編成が懐かしいが、
この興業では主催者発表によると33000人。ここでも3万人というレベルは維持されている。
最後に、会場そのものの座席数から想定をしてみる。実は、上記との相違点があり、実は
近年の西武ドームは改修工事で指定席の数が2000席ほど減少していることがわかった。
http://www.seibu-group.co.jp/rec/dome/annai/sheet.html
上ページで球場全体の座席総数が33,229人と明記されているが、ステージや座席指定
の関係上から既存の座席として使用されるのは最大でも、
内野指定席 9,321人+内野自由席 10,364人=19.685人
と考えられる。これにグラウンドにアリーナ席として座席を配置することになるだろう。
ここに3000－5000人分を配置するとして、大体座席として用意するのは25000人くらいか？
ということで三つのケースから、筆者は本公演での動員数を3万人と仮定したいと思う。
■２． 水樹奈々のライブ実績から想定される現段階での動員規模
この動員数との比較として、近年の主要大会場ライブでの動員実績を取り上げたい。
07年2月：「LIVE MUSEUM 2007」（横浜アリーナ）：約12000人
08年1月：「LIVE FOMURAL 2007-2008」ROUND.7（さいたまSA）：約16000人
08年7月：「LIVE FIGHTER 2008」BLUE/RED（代々木第一）：約24000人（2日間）
09年1月：「LIVE FEVER 2009」STAGE5-7（日本武道館）：約30000人（3日間）
数字は新聞報道を中心に取り上げているが、満員なので大きな違いはないと考えている。
こうした実績から、15000人というのが動員規模の一つの線引きになるというのが私見である。
ただ、今回のドーム公演の布石となっているのは、前回の代々木での動員と今回の前売り実績
による部分が大きいだろう。もちろん複数公演に足を運んでいる観客も多いことから、単純な
足し算はできないと思うが、単発での約20000人クラスの動員は可能であるとも想定できる。
■ 3.動員に向けた課題と提言
以上、１と２の比較から現段階で動員規模の実績と想定される動員数の差は最低でも5000人
最大で1万人の差がある。この差をどう埋めるかが、本公演での大きなカギになってくるだろう。
ワンデイ、アルバムライブ、半年先の発表という、過去の大規模動員につながる布石はしっかり
と踏んでいる。今回のシングルの好調さも含め、下準備は、上々の滑り出しを切ったといえる。
しかし、課題もある。それが、西武ドームの位置。アクセスの不便さが、動員を左右する新規層
や地方からの遠征組の足を遠のかせる可能性もある。ここは対処、解決すべき問題でもある。
ということで筆者の提言としては以下の2点にまとめたいと思う。
① 動員規模を内野席：約18000人＋スタンド：約5000人＝約23000人で見積もる
② 開演時間15時、球場までの特別シャトルバス運行
①は2で検討した実績＋新規層の合計で23000人ぐらいならば、満員は大いに期待できると
考えているから。まぁ、内野席は外野側に近い部分を閉鎖すれば削ることは難しくないだろう。
②は遠征してくる観客の終電対策、昔ノアの東京ドーム大会が昼開催にした理由がこれだった。
シャトルバスはできたらいいけど、難しいだろうか？できれば、かなりありがたいことだろう。
■ 4. まとめ
このように調べてみると、当初思っていたより勝算のあるトライであるという印象を受けた。
大きな箱であれば箱であるほど、動員苦しい時のの空気というのは筆者も嫌なほど知ってる。
（新日本プロレスのドームとか、IGFとか、インディー団体の苦しい時の後楽園とか。。。）
本当に素晴らしい空間を作っている水樹奈々ライブなだけに、是非とも成功させてもらいたい。
その可能性が大いにあるということを信じて、7月を楽しみに待っていたいと思う。
以 上
自由マーメイ党「ドームですよドーム」会・審議委員 ダン・グラッデン
コメント
西武ファンのたわ言は置いときまして。
で、触れられている渡辺美里さんがライブやったときの話なんですが、西武鉄道が臨時電車を出しました。（鉄オタ的に言うところの臨電、ヘッドマーク付きの特別便だったのでうちの高校の鉄道研究部で撮影に行った奴がいました）
もともと西武には野球開催日運行の臨時電車用のスジ（ダイヤ）が組まれているので、イベント時にはそれを使って増発が簡単です。実行する側の計画来場者数にもよると思いますが電車増発は簡単に出来ると思います。つかシャトルバスより便はいいです。
現行のシャトルバスに使えるのは上北台行きのみ。昔は立川や玉川上水までありましたがいずれにせよ山手線の駅から乗換えを考えなければなりません。西武池袋線に臨電を出せば池袋から直通で行けるので便を考えればこちらかと。
というか、平常時の狭山線4両編成×2だけで捌き切れないのは目に見えてるので最低8連多分10連の臨電を出すんだろうというのが自分の観測です。
以上ヌルい鉄オタ情報でした。
この場合、アクセスの不便さってのは、空港ないし、新幹線の駅までのアクセスの部分だね。
私もそうだけど、首都圏在住なら、まだしも、地方遠征の人は翌日、月曜日なのが怖いから。
自分も高校生クイズやらで何度か足を運んだことあるけど、通常編成の狭山線は厳しいなぁと
思ってたりはする。ライオンズ主催試合は西武グループの繋がりから、こうした措置はさほど
難しくないとは思ったが、ライブでも出てましたか。事例調査の補足としてはかなり良い情報。
シャトルバスは有料にしたとしても、路線の都合上、たぶん許可出すのが難しいだろうな。
イメージはコミケの時の直通バスみたいな感じなんだけどね、採算があわんか。
やっぱ、愛と根性で来てもらうしかないね（笑）
確かに地方とのアクセスと言う点では所要時間的に都内よりはるかに劣ってしまいます。乗り換え回数から見れば大差ないですが乗車時間が雲泥ですね。
遠距離のお客さんの帰宅経路を考えると
・東海道・山陽方面（品川駅）：東京は若干遠いので除外
・東北・上信越方面（上野駅）：大宮はアクセスが悪いので除外
・空路（羽田）
の三つに分かれると思います。あとは新宿からの高速バスも考慮すべきでしょうか？
いずれにしろ球場からの交通手段の最速は西武で池袋ないし新宿、そこから山手線ですから最低でも1時間は見込まないといけませんね……（下記の直通臨時特急の所要時間が約35-40分+山手線15-30分+乗り換え。羽田なら+モノレールor京急の所要時間）。
気になったのでもうちょっと調べてみたところ、臨時電車「MISATO TRAIN」は臨時の特急で往路1回のみ運転でした。遠方からの方を考慮して臨時特急を出すならば3往復設定される「ローズエクスプレス」形態のほうが適当だと考えられます。
参考：（どちらも少し古い記事ですが……）
ttp://www.geocities.jp/seibuwoouen/report-2005-misato-train.html
ttp://www.hobidas.com/news/article/15037.html
もちろんこれ以外にも特別料金なしの臨時電車は往復ともに出るはずです。
副都心線の開業で渋谷行きも設定できるようになっているので、どれか一つへの集中、と言うことにはなりにくいのが救いでしょうか。
まあ、根性の話になってしまうとこちらの介在する余地はないんですけどね（笑）
シャトルバスの件ですが、そういう感じとしてもあの周辺の道路状況を考えるとやはり現実的ではないというか。野球開催日に臨時電車が増発されるのは自家用車で近辺の道路が麻痺してしまうのを防ぐため、と言うのがあるほど道路に余裕がないので。具体的に言うと一番近い国道に出る所沢側の道と逆側の東大和市方面の道が1本だけです。その細い道がどれだけ電車利用を呼びかけても試合後には自家用車の大渋滞なんです（笑）
アニメイトがコミケ時に出したような企画ツアーバス的なものならハードルはやや下がりますが、個人的には臨時特急がその役を任じられるのではないかと……。
あと、そういう臨時特急が運行される場合、特別なヘッドマークが掲示される可能性もあるので鉄道ファン的にも注目度は高いです。