創造と更新

■「崖の上のポニョ」
見てきた。先日、無問題さんから指摘を受けていた部分なども
たしかに感じたけども、自分はジブリで久々にアリだと思った。
「ハウル」や「ゲド」はテーマ性みたいなものが前に出すぎて
純粋に楽しめなかった。今回のポニョはまっすぐに楽しかった。
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ただ「もののけ」とか「千と千尋」にあった、宮崎駿監督の集大成というか
恐ろしいまでの完成度の高さってのも無い。大胆かつ、思い切りのよさが感じる
ほどの挑戦に満ちた作品だったと思う。60歳を超えて、ここまでの柔らか頭で
取り組んでいける貪欲さと創造力は、改めて「パヤオさんすげぇ」と感じた。

物語は破壊されているし、アレって何なんだろうという説明不足感もある。
だから絶賛できるかといえば、そうではない。映画評論家であれば難癖は
どこまででもつけられる作品だと思う。ただ、一観客として自分が見終わった
ときに「楽しかった」とポロっといえたのはうれしかったような気がするんだ。

それは自分が初めて「トトロ」を見に行ったときに感じたものに近かったと思う。
ある意味では海版トトロでもあり、宮崎版ファンタジア2000でもあった気がする
ポニョではあるが、自分の中でのジブリ作品が一つアップデートされた印象が強い。

キャラはリサと少ししか出てこなかったけど幼女、あとは久々にジブリらしい
元気なお年寄りが良かった。ハウルみたいにフューチャーしなくたって、
生き生きとしたじい様・ばあ様ってのはジブリにはいるんだしなぁと思ってたし。