夏のアニメ何選

2008年7月30日
夏のアニメ何選
メッセでお話をしていた時に「夏だから、コレを見ないと」という
季節になったんだなとふと感じました。自分はアニメを見るときに
絶対に譲れない価値判断指標は「物語」「世界観」の二つです。
これがノれないと、どんなに出来が良いとか評価が高い作品でも
消極的になってしまいますね。最近は、結構リベラル派ですけど。
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その世界観という価値指標の中で、自分が子供の頃から大切にしているのは
「季節感」です。具体的には、暑いのは苦手ですが「夏」が舞台の作品は
好きです。四季折々の風景を長い年月ないし端折りながらすすめる作品も
多いですが、特にひと夏の風景だけを描いている物語ってのが好きですね。

そんなこともあり、好きな(有名作品ばかりだが)「夏アニメ」を取り上げます。

■ 『となりのトトロ』
「春といったらドラえもん、夏といったらジブリと東映!」もひとつの季節感か。
自分が初めて見に行った映画でもあるトトロは古きよき昭和の夏の風景を描いて
くれまして、見るときはお盆前後です。歴代のジブリ飯の中で、ひそかに
トトロの野菜を食べるシーンは本当に新鮮で美味しそうなので、好きな描写です。

■ 劇場版『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』
はい、押井厨。宮崎吾郎だって親父のナウシカより好きだったんだぞ(鈴木敏談)
作中の現実世界では文化祭前日という時期なのだが、夢世界に入るに従い
「終わらない夏の風景」に様変わりする。夢世界の開放感にあふれた
シチュエーションとしての夏の魅力を描いていた。そりゃ、あたるだって
夢世界の存在には気づいてはいたけど、楽しんじゃう気持ちもわかるわな。

怒られるかもしれませんが、私が『ハルヒ』の小説で「エンドレスエイト」
を読んだときに何となく想起したのが、コレと北村薫の『ターン』でした。

■ 劇場版『機動警察パトレイバー』
はい、押井ry パトシリーズ全般を通じて、夏を想起させる部分が多いのは確か。
これまた周りに何も無い埋立地にある特車二課と一面の青空を見るとねぇ。。。
『パト2』以降の押井作品って、いいにも悪いにも曇天の重々しいムードが
代名詞のようだったし、どこか温度の低いイメージがあった。だから今度の
『スカイ・クロラ』は久々に見た青空って感じです。そうした意味でも楽しみ。

何度か書いたかわからないが、一番好きなシーンは松井刑事が真夏の東京を
歩き回るシーン。都市という存在が作品の世界観を構築する柱として非常に
大きな役割を占めている印象を受けるパート、それは『パト2』にも繋がる。

■ 『新世紀エヴァンゲリオン』
多くは語らずとも。中学から高校にかけて毎年のように夏休みはエヴァ見てたり。
あの夏の標準服を着なくなって、なんか自分のエヴァ的な記号が抜け落ちたような
マインドになったほどです。変態だ。

■ 『NieA_7』
ニアはエヴァや後述の『おね☆ツイ』とかと比較すると晩夏のイメージが強い。
物語自体はマユコが夏期講習の申し込みをするあたりから始まっているので、
トータルして夏ってイメージが強いのですが、後半部のマユコの精神的な
停滞の部分が印象に残っているからかもしれません。あと、当時、立川近辺に
あったさっちんの家で8月の終わりに見たのも大きいのかもしれませんが。

■ 『おねがい☆ツインズ』
はい、おねがい信者。これまた大学に入ったころのキャッチーな頃にはまった
ので、当時の狂気に満ちた言動は思い出したくもありません(忘れないけど)
放送当時も7月から9月に放送していたので、何となく夏の終わりと作品の終わり
を一緒に感じることができた作品です。当時の稚拙な分析によると、自分は
日本人がイメージする日本の夏の風景を担保しているのは、木崎湖のような場所で
あり、今後のアニメは地方を舞台にした作品が増えるのではないかと推測した。

その後、聖地が増えたって意味では正解かもしれませんがね。どうなんでしょう。
おねがいシリーズほど作品の外部としての背景力の強さを感じる作品は無かった
ですね。シナリオとしても評価できると思いますが、やはりあの舞台があって
より評価されたのではないかと、特にツインズではそう感じました。

■ 『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』
思えばufotableの評価って、ここで最高値を更新したんだなぁ。
7話が神がかって、8話で思いっきり笑わされたってのはすごい覚えている。

■ 『AIR』
↓と同じような感想なんだけど、あの作品は何故か冬に放送していたってのは
季節感を無視しすぎだろと感じていたものです。そうすると鍵鍋は成立しませんが。

■ 『茄子 アンダルシアの夏』
ここ数年のジブリに乗れてない私ですが(久々にポニョではwktkですが)
そんなジブリゲノムを感じる「茄子」は好きです。無問題氏とも話したけど
これよりは続編『スーツケースの渡り鳥』の方が良くできてると思いますが
ぺぺが出づっぱりで描かれている本作のほうがノれると思ったりします。

■ アニメ版『時をかける少女』
まぁ、これは夏だけを描き、夏の風情でしか感じず、そして夏をかみしめる
作品だから、(あくまで自分は)夏以外に見てはいけない気がするほどの作品。
これほどまでに季節感を閉じ込めた作品も珍しい。プリン食べながら見るべし。

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『河童のクゥと夏休み』はまだ、そんなに回数を見てないのでいえる立場では
ないので。。。そういえば劇場版『ドラミちゃん』も原恵一監督なんですよね。
最近知りました。原監督の次回作っていつかはわからないけど楽しみですよ。

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