【実験企画】 Project Overthere.1 (7人・満員)
2008年3月9日
「行こうぜ!“面白い”の向こう側へ!!」
■ 主催:P.O実行委員会
■ 後援:立憲声優会 神奈川支部
■ 協賛:「Overthere Let me entartain」
2008.03.08 Kawasaki Kanagawa Japan
========================
アニメプレゼン企画、旗揚げ戦は5人のプレゼンターと2人のギャラリーが参加。
旗揚げ戦の各プレゼンターのテーマと取り上げた作品は以下の通りであった。
● ゆうすけ・テーマ:サラリーマンが頑張るアニメ
■ 『マスターキートン』#8「交渉人のルール」
主人公のキートンが誘拐交渉アドバイザーとして犯人との駆け引きをする話。
キートンはあくまでアドバイスをするに留まり、交渉は誘拐された男性の妻が担当。
心にすれ違いがあった夫妻だが、妻は夫への思いを胸に事件を乗り切ろうとする。
本編の魅力は、その多様な立場でキートンがどのように振る舞っていくのか。
最近の浦沢作品では記憶にない1話完結型のストーリー展開というのも興味深い。
オムニバス形式の構成は「ビッグコミックっぽい」とコメントしたのを覚えてる。
● てんびん・テーマ:アニメならではの二項対立を考える
■『Gungrave』#13「die」
資料の捜索に困難を極めた作品1、何とかビデオでレンタルが見つかった。
頂点を目指して追っかけてきた二人の男のすれ違いと決別を描いたエピソード。
30分とは思えないほどの内容の重厚さ、一方で無駄のない流れを感じたりする。
てんびん氏が「簡潔な」というように二人の気持ちのすれ違いから、決別までの
プロセスが言葉には交わされないが、よく伝わった。これは全部見たくなった。
● くさじい・テーマ:演出による「娯楽」作品の追求
■『ハングリーハート』#47「何処、つれてくつもり!?」
鏑木宏の快(怪)演出が全編にわたって光る回。
作品全体としてはなんということはない予選の前哨戦という位置づけの話だが
行き過ぎとまでいわれそうな演出が話のテンポを良くし飽きさせない作り。
捜索に困難を極めた作品2、新宿・渋谷店でもなかったという。
放送当時も鏑木と名指しで演出が呼ばれたくらい、際だっていたのは確かだ。
■『ジャイアントロボ 地球が静止する日』#7「大団円〜散りゆくは、美しき幻の夜〜」
今川イズムの集大成にして完成形。
破天荒な登場人物達の明朗とした啖呵によって進んでいく物語は爽快の一言。
21世紀の今、アニメの娯楽性とはこうあるべきだという指標のひとつとなる作品。
という、プレゼンターのコメントにもあるようにGガン直後の今川作品だけに
非常に豪快な演出が目立った。しかし、予算の都合か7話は6話の3年後に完成。
怒濤の展開とはまさにこういった作品を言うのだろう、ジェットコースター感覚。
● ダン・グラッデン:テーマ:Frame −様式美とアニメーション−
■ 『ヤッターマン』#85「人魚姫だコロン」
タイムボカンでもダントツの108話が放送された旧「ヤッターマン」後期から。
マンネリとの戦いの中で確立された、無駄のない、洗練されたエピソード展開は秀逸。
まさに、70年代アニメのグッドデザイン賞ものという主張。
■『Yes!プリキュア5』#43「こまちの決意とナッツの未来」
90年代初頭からの美少女戦士、00年代以降のプリキュアシリーズの「型」を継承。
本作の世界観でしか作れない、少女の精神的成長と決意を丁寧に描いた終盤のお話。
私が、ジャンルとしての型の「継承」と「進化」を感じた印象的なエピソードでもある。
「型にはまっているからこその魅力」と型を破っていく「型破り」を考えた。
「案外、王道モノってのも悪くないんじゃない」ってのが当方の主張であった。
● でこちん・テーマ:キャラが創り出す作品の魅力
■ 『創星のアクエリオン』#6「想い彼方へ」/#18「魂のコスプレイヤー」
キャラの個性を引き出すことで物語が構成できるという仮説の論証として。
キャラの個性を上手く利用することで物語の魅力を引き出すかというテーマ。
ロボや歌で見落とされがちだった本作のキャラの部分にスポットを当てたプレゼン。
当方は逆に「ロボパートが確立されているからこそキャラパートが生きたのでは?」
という考えも出てきた。まだまだ私も再考の余地はあるのではないか思った次第だ。
■ 主催:P.O実行委員会
■ 後援:立憲声優会 神奈川支部
■ 協賛:「Overthere Let me entartain」
2008.03.08 Kawasaki Kanagawa Japan
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アニメプレゼン企画、旗揚げ戦は5人のプレゼンターと2人のギャラリーが参加。
旗揚げ戦の各プレゼンターのテーマと取り上げた作品は以下の通りであった。
● ゆうすけ・テーマ:サラリーマンが頑張るアニメ
■ 『マスターキートン』#8「交渉人のルール」
主人公のキートンが誘拐交渉アドバイザーとして犯人との駆け引きをする話。
キートンはあくまでアドバイスをするに留まり、交渉は誘拐された男性の妻が担当。
心にすれ違いがあった夫妻だが、妻は夫への思いを胸に事件を乗り切ろうとする。
本編の魅力は、その多様な立場でキートンがどのように振る舞っていくのか。
最近の浦沢作品では記憶にない1話完結型のストーリー展開というのも興味深い。
オムニバス形式の構成は「ビッグコミックっぽい」とコメントしたのを覚えてる。
● てんびん・テーマ:アニメならではの二項対立を考える
■『Gungrave』#13「die」
資料の捜索に困難を極めた作品1、何とかビデオでレンタルが見つかった。
頂点を目指して追っかけてきた二人の男のすれ違いと決別を描いたエピソード。
30分とは思えないほどの内容の重厚さ、一方で無駄のない流れを感じたりする。
てんびん氏が「簡潔な」というように二人の気持ちのすれ違いから、決別までの
プロセスが言葉には交わされないが、よく伝わった。これは全部見たくなった。
● くさじい・テーマ:演出による「娯楽」作品の追求
■『ハングリーハート』#47「何処、つれてくつもり!?」
鏑木宏の快(怪)演出が全編にわたって光る回。
作品全体としてはなんということはない予選の前哨戦という位置づけの話だが
行き過ぎとまでいわれそうな演出が話のテンポを良くし飽きさせない作り。
捜索に困難を極めた作品2、新宿・渋谷店でもなかったという。
放送当時も鏑木と名指しで演出が呼ばれたくらい、際だっていたのは確かだ。
■『ジャイアントロボ 地球が静止する日』#7「大団円〜散りゆくは、美しき幻の夜〜」
今川イズムの集大成にして完成形。
破天荒な登場人物達の明朗とした啖呵によって進んでいく物語は爽快の一言。
21世紀の今、アニメの娯楽性とはこうあるべきだという指標のひとつとなる作品。
という、プレゼンターのコメントにもあるようにGガン直後の今川作品だけに
非常に豪快な演出が目立った。しかし、予算の都合か7話は6話の3年後に完成。
怒濤の展開とはまさにこういった作品を言うのだろう、ジェットコースター感覚。
● ダン・グラッデン:テーマ:Frame −様式美とアニメーション−
■ 『ヤッターマン』#85「人魚姫だコロン」
タイムボカンでもダントツの108話が放送された旧「ヤッターマン」後期から。
マンネリとの戦いの中で確立された、無駄のない、洗練されたエピソード展開は秀逸。
まさに、70年代アニメのグッドデザイン賞ものという主張。
■『Yes!プリキュア5』#43「こまちの決意とナッツの未来」
90年代初頭からの美少女戦士、00年代以降のプリキュアシリーズの「型」を継承。
本作の世界観でしか作れない、少女の精神的成長と決意を丁寧に描いた終盤のお話。
私が、ジャンルとしての型の「継承」と「進化」を感じた印象的なエピソードでもある。
「型にはまっているからこその魅力」と型を破っていく「型破り」を考えた。
「案外、王道モノってのも悪くないんじゃない」ってのが当方の主張であった。
● でこちん・テーマ:キャラが創り出す作品の魅力
■ 『創星のアクエリオン』#6「想い彼方へ」/#18「魂のコスプレイヤー」
キャラの個性を引き出すことで物語が構成できるという仮説の論証として。
キャラの個性を上手く利用することで物語の魅力を引き出すかというテーマ。
ロボや歌で見落とされがちだった本作のキャラの部分にスポットを当てたプレゼン。
当方は逆に「ロボパートが確立されているからこそキャラパートが生きたのでは?」
という考えも出てきた。まだまだ私も再考の余地はあるのではないか思った次第だ。
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